2014年6月19日木曜日

ノートPCのCPU交換 Pentium P6100 i5 520M N5010


間違って消してしまった記事です。
消してしまった記事を開いたタブが残っていましたのでそれを元に修正しました。


先日、オークションで偶然にも相場よりかなり安い2,000円という価格で即決価格を設定している物件を見つけたので多少迷いながらも即即決価格で入札しました。もちろん、即落札となった訳ですが、後日見てみると出品から3分後の落札でした。検索して見つけた通販サイトだと4,500円程度だったし、オークションでも数日眺めていて3,000円以内で買えたらいいほうだと思っていただけに、かなり幸運だったと思います。

このCPUは先日入手したSecondlifeはグラフィックLoですらfpsが一桁台のDell inspiron 15 Intel (N5010)用に買ったもので、Dell inspiron 15 Intel (N5010)はグラフィックスにATI AMD RADEON 5650を搭載したモデルもあるのですが、私が入手したものはグラフィックはCPU(Pentium P6100)のIntel HD Graphicsで、初期のHD Graphicsは現行のHD Graphicsの数分の1の能力しかありません。

しかしながら、ATI AMD RADEON 5650を搭載しようとすると最初からATI AMD RADEON 5650を搭載したマザーボードに換装する必要があり、
たまたまRADEON 5650を搭載したマザーボードを格安で入手できた場合を除き、そんな事をする予算があるなら、PCごと買い替えたほうがマシです。


では、今回のCPUに換装した場合はどうでしょう?残念ながらこの機種は上の画像のNEC LL550のように点検口からCPUの交換までできるタイプではありませんが、それでもこのPCもCPUはハンダ付けされたBGAタイプではなくソケットに装着するPGAタイプなので、分解してマザーボードを外せばCPUの交換はできるようです。(この機種はHDDもここまで分解しないと交換できない)

そこまでしたCPUを交換してもPentium P6100と今回のi5 520MのHD Graphicsは最大コアクロックは多少違うものの基本的に大幅な性能アップは望めそうにありません。ただ、CPU自体の性能については、i5 520Mはi5といってもデスクトップの4コアとは違いPentium P6100と同じ2コアですが、クロックの400MHzほど高いうえにHyper-Threadingで仮想的に4コアになりますし、Turbo Boostで高負荷時には2.93GHzまでクロックが上がってくれるため、たとえSecondlifeは快適にならなくても普段の使い勝手はかなり良くなりそうです。
http://www.cpu-world.com/Compare/911/Intel_Core_i5_Mobile_i5-520M_(BGA)_vs_Intel_Pentium_Dual-Core_Mobile_P6100.html(こちらのI5はBGAですが)
http://cpuboss.com/cpus/Intel-Pentium-P6100-vs-Intel-Core-i5-520M

ノートのCPUを交換する場合、まずCPUがマザーにハンダで直に実装されているBGAタイプだと、機材を持っていない素人には手に負えないため、CPUがソケットについているPGAタイプであることが前提で、あとはソケットの形状と、搭載チップセットが載せ換えたいCPUに対応していて、かつBIOSも載せ換えたいCPUに対応していないといけません。

落札前も少し調べてはいたのですがCPUが届くまでに暇つぶしに調べてみると、

ソケットはどちらもSocket G1 / Socket rPGA988A

BGAのものもあるため要注意で、あまりに安かったため一瞬もしかしてBGA?と嫌な予感が脳裏を駆け抜けたのですが、今回買ったものは動作しているPCからの取り外し品との事でしたし型番もSLBU3とSocket G1のものだったので大丈夫でしょう。

搭載チップセットはHM57

http://ark.intel.com/ja/products/43179/Intel-BD82HM57-PCH
http://ark.intel.com/ja/products/43179/Intel-BD82HM57-PCH#@compatibility
i5 520Mは大丈夫そうです。どうやら2コアのi7や4コアのi7もソケットやチップセット的にはいけそうなのですが、モバイルのi3とi5の比較なら私的にはi5のターボブーストが魅力的で中古価格での1000円程度の差だとi5を選択したのですが、それではi7はどうよ?となった場合う、2コアのi7だとi7のほうがL3キャッシュが4MBとi5の3MBより多いのと全体的に少し速度が上がるだけのようで、そのわりにオークションでも数が少なく(不明なES品は安く出ていたが)、BISOも対応してるかどうかわからなかったためかなりの冒険になりそうだと判断。次に4コアのi7にいたっては、そもそもHD Graphicsは内臓されていないため、モニターへの出力はCPUのHD Graphics無しにはできない今回のノートでは、うまい具合にBIOSが対応していたとしてもモニターは真っ暗なままになってしまうと予想されます。
と、結局i5 520Mで良かったと判断。なにより上位機種にi5 520M搭載モデルがあるはずなのでおそらくBIOSも大丈夫でしょう。



ブツが届いたのでさっそく換装

Youtubeで見つけた動画ですが、交換手順はこんな感じ。

How-To-Tutorial: Dell Inspiron 15R M501R N5010 M5010 Cooling Fan / Heat Sink/ CPU Replacement
最近はYoutubeなどで動画で確認できるため便利。


この機種は前に液晶が割れたジャンクも1台手に入れた事もありすでに数回分解組み立てをやった経験があるために今回もスムーズにCPU交換できました。今回は念入りに掃除しながらの交換でしたが、急いでやれば20分~30分で作業完了できるくらいの工程でした。大きくコアからはみ出していた古いグリスは綿棒でやさしく拭き取りかわりに銀グリスをコアに薄く塗布して装着。CPUを換装したらとうぶん開ける事は無いと思ったので、ついでにCMOS保持用のボタン電池CR2032も新品に交換しておきました。


起動成功。
Windowsを立ち上げるとドライバのインストールが自動で始まり再起動。今回はCPUだけの交換だったためか?Windowsの再認証にもならずに無事終了。
数回の起動で安定してきた頃を見計らって、本当に蛇足なのですが、A07が入っていたBIOSを最新のA15にアップデートしておきました。


肝心のSecondlifeは

参考までに普段使いのデスクトップ i5 3570K + 2万円程度のミドルレンジのグラボ

太陽光がさしこんでいないものの下の画像と絵が全く違うことがおわかり頂けるだろうか?
画質Ultlaで更に被写界深度などをただONにするだけではなく、撮影用に調整して(これでググッと負荷が上がる)fps(1秒あたりのコマ数)は30程度。
GPUの負荷は80%くらいでCPUの負荷は50%くらい。

画質Lo
fpsは100を超える。


次は前のCPU(Pentium P6100)の時

画質Lo
fps 4.4。
なんとか動けない事もないが操縦が困難で思わず家具の角で向こう脛を強打してうめくレベル。

画質Hi
fpsはなんと0。
普段使いのデスクトップとは別のかなり古いミドルレンジのグラボではONにできたAdvanced Lighting ModelやAmbient OcclusionはONにすらできない。


i5 520M
日時は違いますが同じSIM、同じ場所、着席後にEscキーを押してほぼ同じカメラポジション、ビューアの設定はSkyを含め同じ設定で計測。

画質Lo
fpsは向上して6.4。
個人的感覚では画質が悪いのを除けばギリギリ重い場所以外なら大きなストレスを感じないレベル。なにげに2コアだけどHyper-Threadingで見かけ4コア(4スレッド)になっているのが嬉しい。

画質Hi
Loの時のfpsで予想はしていたのですが、こちらもやっぱりfpsは0
Advanced Lighting ModelやAmbient OcclusionはONにできない。

と、少しだけ軽くなったものの、大きくは改善されず。やはりSecondlifeはCPUがある程度足りていればグラボのほうがどちらかというと重要なのかもしれませんね。ただ、気になったのはPentium P6100もi5 520Mもfps一桁でカクカクなのに、GPUの負荷が異様に上がっていないこと。なんでサボってるのだろうか?と考えたところこの世代のHD GraphicsはOPEN GLは2.0までしか対応していなく、(ミッドレンジならデスクトップの更に古いグラボでも2.1とかには対応している)そのへんに原因があるのかも知れない。

結果
さすがに両者は最大クロック程度しか違わないHD GraphicsなのでSecondlife的には大きく性能アップは達成できませんでしたが、最大クロックで1.5倍、同じ2コアながらi5は4スレッドと、普段使いには確実に性能は上がっているはずで、4Kモニターではないもののyoutubeの4K動画もカクカクしないで鑑賞できたしi5のPCになったという満足感もあって、送料なんかも含め2,200円程度で廉価版のPentium P6100からi5になったと思えばかなりお得だったと思います。

さて、Pentiumのシールは貼ったままにしておこうか?それともはがそうか?

追記でっす。
数時間使ってみた結果。
普段はもっと速いデスクトップを使っている事もあり、4Kの動画を観たり負荷が大きくかかる仕事をさせない限り、“うーん 少し速くなった??”というのが正直な感想で普段のネット閲覧やYoutubeで動画を流し観する分にはあまり差は感じられませんでした。
エンコやゲームでは差は出てきそうですが、このPCは寝室でネット閲覧とDVDプレイヤー代わり+外出先からSLの用事をちょっくら済ませる程度の用途ですし…
ネットまー、2,000円でi5になったという満足感を得られただけでもおkとしておきましょう。



ついでだからベンチも実行
(これを追記していて記事を消してしまった。)

これはマイピクチャから探し出したずいぶん前の画像で、本当にP6100のテスト結果なのかイマイチ自信がないのですが多分これだったと思われ。

さっきやったi5に換装後。


Windowsエクスペリエンスインデックス?も

残念ながら前のCPUのはとってなかったです。このWindowsエクスペリエンスインデックスってなんか紛らわしいと思うのです。ミドルレンジのグラボがゲーム用グラフィックスのスコアは7.1くらいなのにこのノートが5.3もあるって、まるでこのPCのHD Graphicsがミドルレンジのグラボの7割がたの性能があうように勘違いしそうだと思いませんか?実際は3Dに関しては1/5の性能も無いでしょう?なのに5.3のスコアに満足してしまい、なにがしのキッカケでスコア7以上のPCに換えてSLをやったらまるで違う世界でビックリ!なんて事もありそうです。